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治療を薦めるには

ひきこもっている人は、親が専門相談機関や病院での治療を薦めても、「放っておいて欲しい」と拒否することが多いと思います。
また、「これからずっと親の世話になるから、今の生活のままでいい」、と親の話に耳を傾けない場合があるかもしれません。

しかし、本人のこのような発言は、本意ではないと思ったほうがいいでしょう。
きっと本人は、この状況から何とか抜け出したい、と思っているはずです。
けれども、親に干渉されるのを嫌がって、そのような言動をしてしまうのでしょう。
今の間違った状況に慣れ、今が一番落ち着いている状態だと思っているのです。

それでは、本人を病院や相談所へ連れて行く気にさせるには、どうすれば良いのでしょうか。
もちろん、無理やり引っ張り出すようなことは、逆効果となります。

一番効果があるのは、親がまず先に立って行動に出ることです。
親が病院や相談機関などに行き、何度も通う姿勢を見せてください。
諦めずにそうすることで、本人の気持ちは少しずつ変化していくはずです。

はじめは、親がそのような行動を取ることを嫌がる場合もありますが、それは治療を強要されているという誤解の気持ちがあるからがほとんどです。
それに対して、親自身が相談したいから、とても心配だから、人生を楽しませてあげたいから、という態度をしっかりと取ることで、本人もだんだんと受け入れてくれるようになるでしょう。

親が定期的に相談へ出かけ、その度に本人に誘いかけ続けることが大切です。
本人は、自分のためにがんばっている親の姿を、必ず見ているはずです。
ただ、しつこく誘うのはやめておきましょう。
出かけるときに、本人に毎回必ず声をかけて誘うようにし、拒否されたらそれ以上何も言わないようにしましょう。
これを繰り返すうちに、本人が相談する気になった、という事例は少なくありません。

本人の気持ちがなければ、強引に治療しても完治するはずがありません。
親は根気強く、嘘であってもおおらかに振る舞い、本人の意識を社会にむけてあげてください。


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